晩年に後悔すること

livedoorニュースを見ていたら、「孤独の大家が語る『人が80代になって後悔する事』」(2024年5月5日 12時20分 東洋経済オンライン)という記事があり、思わず読んでしまいました。

記事は、東洋経済の記者が、『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』の著者の1人、ハーバード大学の成人発達研究所責任者であるロバート・ウォールディンガー教授にインタビューした内容です。

次の発言が印象に残りました。

 

他人と自分を比較する回数が多ければ多いほど、幸福度が下がるという研究結果もあります。だから、毎日、他人がどうであるかを気にする時間を減らしている人ほど幸せなんです。

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SNSは、私たちを互いに比較させるだけのものです。そしてもちろん、私たちが比較しているのは非現実的なイメージです。これは今に始まったことではありません。テレビや雑誌を見れば、こんな生活であるべきというイメージが出てきますが、誰もそんな生活はしていません。そして、インターネットやSNSはさらにこうしたイメージを助長しています。これは特に若者に大きな影響を与えています。SNSで見る理想的な生活を見て、それが現実ではないと捉えられないのです。

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被験者たちが80代になった時に、自分の人生を振り返って一番後悔していることは何かと尋ねたところ、一番多かった後悔は、仕事に時間を費やしすぎて、大切な人たちと過ごす時間が足りなかったということでした。

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アメリカには今、とても参考になる格言があります。それは、「20年後、あなたが会社で遅くまで働いたかどうかを覚えているのは、あなたの子どもたちだけだ」というものです。

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人生には実にさまざまな生き方があることを知りました。私がどれだけ賞を取ろうが、どれだけお金を稼ごうが、誰も気にしない、ということです。もちろん仕事は重要ですし、私は自分の仕事をとても大切にしています。でもそれは例えば、仕事で何か賞を得よう、と努力しようということとは違います。賞を取ったってそんなこと誰も気にしないのですから。